犬の病気の予防と対策

犬の病気の予防には飼主の普段からの健康チェックがなによりです。
これに勝るものはありません。
■元気はあるか?
■熱はないか?
■便の量・状態はどうか?
■尿の回数・量・異臭はどうか?
■痛がるところはないか?
■触ってみてしこりはないか?
■鼻・耳・目・歯の状態は?
■体重の変化は?
■見た感じはどうか?
毎日の簡単なチェックで健康管理が出来るんです。
人間は具合が悪いと「体調が悪くて・・・」そういいます。でも愛犬は喋れません。
残念ながらワンちゃんだけの力では健康維持は出来ないのが現状です。
飼い犬の毎日の状態を見ている飼主の観察力が一番大切です。
万一異常があったとしても普段からのチェックで明確に獣医に伝えることが可能ですから。

犬の病気 会陰ヘルニア

会陰ヘルニア については遺伝的なことやホルモンの関係とも言われます。
去勢手術をしていない老齢のオスによく見られます。
症状としては、排便をする姿勢からなかなか便が出にくい・・・そんなところです。
原因としては、直腸を支える骨盤隔膜筋がゆるくなってしまうことでそこで直腸自体が拡張⇒憩室がつくられてしまうからです。
簡単に言えば、肛門の横から直腸や膀胱が出てしまい排便がしにくくなる、ということです。
見た感じでは肛門横のヘルニア部分に膨らみが。
病院では会陰部分の触診や直腸診、検査などでこの病気を特定しています。
排便をコントロールをし便をやわらかくする。そしてヘルニアの穴をふさぐ手術が必要となってきます。
はじめのうちは宿便を取り除いたり、宿便の予防が必要になります。
外科手術は弛緩した骨盤隔膜筋を補填をして直腸の拡張を抑える、といった内容です。
雌にはほとんど見られません。 男性ホルモンの過剰な分泌が原因だからです。
飼い主が注意するポイントは ⇒ 肛門の周りが膨らんで力んでもなかなか排便ができなくなる。
この症状に気づいたら注意が必要です。
この症状を確認したら早めに専門医へいきましょう。
便が出なくなる⇒動物はかなり状況が悪くなります。
便秘だと軽く考えずにすぐに動物病院へ連れて行ってください。
*ダックスに多いのでダックスの飼い主は特にご注意を。

犬の病気 フィラリア症

犬の代表的な心臓病ですが、蚊を媒介にして犬糸状虫という寄生虫が心臓や肺動脈などの血管内に寄生します。

フィラリアと言う寄生虫、犬糸状虫が心臓に寄生します。
フィラリアの成虫は犬の心臓に寄生。そしてミクロフィラリアという子虫を血液の中に排出。
アカイエカなどの蚊が媒介します。
吸血する時にこのミクロフィラリアを一緒に吸い込み蚊の体内で成長します。
それが他の犬に吸血した時。その犬に感染してしまいます。
犬に感染するとその子虫はそのまま皮膚や筋肉、脂肪組織で発育して血管から心臓に寄生していきます(この間2〜3ヶ月)。
成虫は長さ20センチくらいの長さにもなります。
どんな症状が出るか? 咳がずっと続きます。
軽い間は時々せきをするだけ。なので気が付かないケースが多々あります。
フィラリア症が進行するとせきをする時間が長くなります。せきで喀血をすることもあるくらいです。
そうしているうちに段々と散歩や運動をしなくなり腹水がたまります。腹水がたまると動けなくなります。
さらに進行すると食欲不振や貧血、呼吸困難などが起こります。
愛犬に「なんだかせきが多いな」。こう感じたら要注意です。

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